2026/06/16 10:30

普段は建物の外側で、強い日差しや風雨から住まいを守る役割を担っている外壁タイル。
目立つ存在ではありませんが、私たちの暮らしを支える大切な建築素材のひとつです。
そんなタイルに新たな魅力を感じ、インセンススタンドとして仕立てました。

今回使用しているタイルの特徴は、削り出したような表情を残した「粗面仕上げ」。
表面には細かな凹凸があり、見る角度や光の当たり方によってさまざまな表情を見せてくれます。
均一ではない質感が、素材ならではの味わいを感じさせてくれるところも魅力です。
さらに、還元焼成によって生まれる深みのある色合いもこのタイルならでは。
どこか燻したような落ち着いた雰囲気があり、無骨さの中にも静かな美しさを感じられます。
建築素材と聞くと少し硬い印象があるかもしれませんが、実際に手に取るとその表情の豊かさに驚かされます。
しっかりとした重みや安定感もあり、長く使うことを前提につくられた素材ならではの安心感があります。

お香を焚く時間はもちろん、使っていないときも空間のアクセントとして楽しめる存在感。
お気に入りの棚やデスクの上に置いておくだけでも、どこか落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
もともとは建物を守るためにつくられた一枚のタイル。
その力強さや素材感を活かしながら、暮らしの中で香りを楽しむための道具として新たな役割を持たせました。
毎日使うものだからこそ、見た目の美しさだけでなく、素材そのものの魅力も感じていただけたら嬉しいです。
建築素材ならではの無骨な表情と、焼きものの豊かな風合い。 ぜひ暮らしの中でお楽しみください。
